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なんこう練太郎

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言わずもがなですが、軟膏の混合の機械です。私の薬局ではNRE-120Aという100gの用量まで混合ができる機械を導入しています。

失礼な患者さんから「軟膏の混合なんて機械に入れるだけでしょ!」と心がえぐられるようなことを言われたこともありますが、そんな時にも優しく「ぐうぃーーーん、ぐぅぃーん(あの患者なんか言ってるけど、服薬指導がんばってね)」と音を立てながら応援してくれる薬局の仲間です。

人の名前みたいな商品名なので、私だけが「ねりたろう」にあやかって「ねりさん」と呼んでいました。

このなんこう練太郎ですが、購入したときの見積もりが70万円だったと思います。2店舗で140万くらいの支出があったはずです(割引とかあったのかしら?)。70万円をどう見るかは人によりますが、私の個人的な意見からすると「安い」毎日1回くらいの使用頻度ですが充分な働きをしてくれています。

この「ねりさん」が来てからは軟膏の調剤にイライラしませんし、その分の時間を服薬指導などに回すことができました。250g×250gなどの混合を手作業で行っていた時は混ざり方もムラがあったように思います。そして出来上がりがとてもキレイ!患者さんからは他の薬局よりも塗りやすいという評判をもらっています。

購入するときに機械屋さんからは「計量混合加算○○回」で元が取れるのでお得ですと言われるが、そういったことは関係なく時間を効率化できる、患者からの塗り心地の評判が良いという点だけで有効な設備だと思いました。

そんな「なんこう練太郎」をきれいに掃除してあげているときに見つけてしまいました。

「nanko rentaro」

・・・なんこう・・・れんたろう・・・?

あれ?「ねりさん」じゃない?機械屋さんも「なんこうねりたろう」って紹介していたのに。

「あわとり練太郎」のネーミングはどのように決まったのでしょうか。 最初は社内でアイデアを募りました。集まったアイデアは力作揃いでしたが、いまひとつ決め手に欠ける。そこで社長の石井が自慢の感性を頼りに一晩で考えついたのが「あわとり練太郎」でした。読み方は「あわとりれんたろう」でした。「あわとり練太郎」の型式は、「ARE-310」や「ARV-310」など、頭に「AR」が付いていますが、Aは「あわとり」、Rは「れんたろう」の頭文字から取っています。(参考までに、AREのEはEvolution(進化)のE、ARVのVはVacuum(真空)のVです)。

その後、「なんこう練太郎」という、調剤薬局さんで軟膏を混練する専用機種が登場した際、薬剤師さんは軟膏を「練る(ねる)」という言葉を多用されることから、ほとんどの方が「なんこうねりたろう」とお呼びくださるようになりました。

商標について、1995年、「あわとり練太郎」のネーミングを冠した初号機が世に出た時、「あわとり」は問題なかったのですが、「練太郎(れんたろう)」というワードが某家電メーカーの洗濯機部門から登録されていることが判明しました。 従って、弊社は商標として登録することができず、数年後に「あわとりねり太郎」で登録をしたのでした(薬剤師の皆さんは実は正しかったのです!)。しかし社内では「れんたろう」に慣れ親しんでおりましたから、呼び方はもっぱら「れんたろう」で通しておりました。

その後、「練太郎」の登録が可能な状況となり、2007年に「あわとり練太郎」、2008年に「練太郎」および「なんこう練太郎」が商標登録されるに至りました。これにより、商標登録上、「れんたろう」、「ねりたろう」のどちらの読み方でも可能となりました。

シンキー公式サイトより引用(一部抜粋) https://www.thinkymixer.com/ja-jp/library/topics/jl20170809/

まとめ

どうでもいいことですが、名前の呼び方には注意が必要ですね。

結局のところどちらでもよいという曖昧なものになってしまいましたが、本当に本当は「れん太郎」です。

最後になりますが、人がやる仕事を機械がやってくれるのは賛成です。今回の「れん太郎」も導入してから作業効率が上がり、さらに満足度を上げることもできました。薬局内では一般的な機械になりますが、今後も機械の導入に関しては気になる点をレビューできればと思っています。

医療関連の機械は高いものが多いですが、積極的に機械化をしながら、対人に集中する環境を作ることも重要だと思います。