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偽造品…流通について考える

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2018年に薬局業界を震撼させたハーボニー錠の偽造事件。薬局界隈では手順書の変更が求められ、薬局間の薬の売買なども規制の強化が図られた。私自身も手順書のあれこれを保健所職員から注意を受けた当人だ。それから3年が経過して、今度はヘルスケア用品で偽造品との情報。

「エクエル パウチ 120錠」偽造品に関するご注意

この知らせが大塚製薬からのDMで届いたときに衝撃を受けた。採用している商品で結構売れている。これは問い合わせの予感…と思ったら公式の文書で「エクエル」の正規販売ルートである医療機関・調剤薬局(対面販売)、大塚製薬公式通販サイト「オオツカ・プラスワン」でご購入いただいた製品、並びに現在販売中の「エクエル」全製品につきましては 問題ございませんのでご安心ください。と記載してもらっていました。ありがとう大塚製薬。

エクエルの作用は私も良いと思い患者さんに勧めている。思ったよりも症状の改善がみられるケースがある。だからこそ相談できる調剤薬局を販路にしてくれているのだと思う。安さと情報の天秤において情報が軽くみられているのが残念だ。

そもそもなぜこのような状況が起きるのか

最近は巧妙な詐欺のようなものが多くあり、私もAmaz○nを名乗る業者にパスワードを教えてしまったり、佐○急便を名乗る会社にPINコードを教えてしまったりと巧みに騙されている。どうでもよいがアダルトサイトのワンクリック詐欺にも騙さている。

今回の事件に関しては、フリーマーケットサイトであり相手の実態がつかめないことが問題だ。裏側にいるのが善良な個人なのか、悪の組織なのかわからない。

私自身の考えとしては、各商品の流通についてメーカーはしっかりと顧客に伝えるべきだと思う。今回の商品に関しては【医療機関と調剤薬局、公式サイトでしか購入できません】とCMの中やポスターの中に大きく書いておくべきだと感じる。

流通に関しては、この商品以外でも不満がある。第○類医薬品でも、納入の問い合わせると月々の売上が○○万円以上でないと取引ができませんなどと返答する企業がある。患者はそんなこと知らないので、広告で見た薬くださいと問い合わせてきてしまう。だから大きく書いておいてください!「我が製薬会社は大手のドラッグストアとしか取引しない会社です!」と。

そんな私は来る患者さんに「ここで相談はしていいからお薬は駅前のマツキヨで買ってね」と涙ながらに伝えるのです。納品もない小さな薬局は情報と安さの天秤にもかけることができなかったのです。

それにしても

マツキヨは公式オンラインショップが使いやすい。