薬局BCPとは
薬局BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)とは、自然災害、パンデミック、サイバーアタックなどの予期せぬ事態が発生した際に、薬局の業務が中断することなく、または最小限の中断で、継続して患者に対して安全かつ効率的に医薬品を提供し続けるための準備と対策を体系的にまとめた計画です。
薬局BCPの主な目的
患者ケアの継続性を確保: 薬局は地域コミュニティの健康維持に不可欠な役割を果たしており、特に緊急時にはその役割がさらに重要になります。BCPは、いかなる状況下でも患者が必要とする医薬品や医療サービスを提供し続けることを保証することを目指します。
業務の迅速な復旧と維持: 災害やその他の緊急事態が発生した際に、薬局の基本的な業務が速やかに回復し、継続できるようにするための手順や戦略を定めます。
リスクの最小化: 予期せぬ事態による財務的損失や法的リスク、さらには患者信頼の損失などのリスクを最小限に抑えることが目的です。
薬局BCP策定手順
BCPの策定手順が全く分からない方はコチラからスタート
事業継続計画策定手順と見直しのポイント
サイバーセキュリティ
まずはざっくりとサイバーセキュリティというものが何かわからない方向けの解説から確認しておくと良いでしょう。
医療機関におけるサイバーセキュリティ
どのような内容をBCPに盛り込むと良いかがわかる資料に進んでください。
医療情報システムの安全管理関するガイドラインの概要及び主な改定内容
全薬局が確認しておく必要がある資料。こちらのチェックリストは薬局の立ち入りなどでも確認する旨の通知があるため、別途管理するかBCPに盛り込んでいくと良いのではないでしょうか。
薬局におけるサイバーセキュリティはチェックリスト
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001163512.pdf
薬局におけるサイバーセキュリティはチェックリストマニュアル
災害BCP
災害が起きたときの対策が思い浮かばない方はコチラから進んでください。
薬剤師のための災害対策マニュアル
災害BCPに関しては既に雛形と作例が公開されているのでこちらを参考にして作成すると良いのではないでしょうか。私は徳島県の薬局BCPを基準として作成を行いました。
災害時の薬局業務継続計画〔薬局BCP〕作成の手引き|安心とくしま (tokushima.lg.jp)
薬局における事業継続計画(BCP)の策定について 東京都保健医療局 (tokyo.lg.jp)
薬局BCP雛形
薬局BCPの雛形を作成しました。あくまでも私の薬局の内容をそのまま残してありますので、各薬局単位で改変を行って実際に活用できるBCPを完備してください。
また、すべてのBCPに関して、将来的に薬剤師会が完備してくれると思いますので