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転職者がチェックしておくべき2つのwebサイト

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転職希望者

やる気を出して転職活動したのに、転職してみたら違った(涙)

こういったことって意外とよくあります。

「私がやりたいこととマッチする会社」なんて基準がわかりませんよね?紹介会社が言っていたから安全か?そんなことはありません。紹介会社も契約成立させることに躍起になっています。ちゃんとマッチングさせる会社もあります(ありました)が、最近は人材過剰傾向にあり、とにかく紹介数を増やそうという紹介会社も見受けられます。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるということでしょうか。

私が転職希望の薬剤師の方と面接しながら、意外と転職希望者がチェックしていない部分を紹介します。最低限このwebサイトはチェックしておくことで転職失敗のリスクも下げることができます。

なぜ転職に失敗するのか?

転職に失敗する理由としてはマッチングの齟齬が圧倒的に多いと思います(人間関係を除いて)。入社してみたら提示された年収(昇給)が保障されてしなかった、入社前に希望していたような調剤を行っていなかった、このような内容が多いのではないかと思います。

転職希望者

私は在宅の経験はありませんが、これから在宅なども積極的にチャレンジしていきたいです!

裏の面接官

(ふっふっふっ。この子は在宅をしてくれるのか。これから在宅も進めたいと思っているので、これからは在宅推進要員として採用するか)ホンネ

表の面接官

これからは在宅分野も視野に入れていきます。転職希望者さんにはこの会社の在宅の担い手になってもらいたいです。タテマエ

在宅にチャレンジする受け皿になってくれると思っている転職希望者、在宅をスタートしてもらえると思っている面接官という形ですね。きっと面接官が「今は在宅をほとんどやっていない」と言えば済むことなのですが、1~5件くらいやっていたりする場合は、紹介会社にも在宅も実施していると話していることがあります。

お互いの求めている者に齟齬が生まれてしまい、数か月後にはこう思うのです。

転職希望者

在宅できるって言ってたのに全然できないじゃん。会社に騙された。

表の面接官

在宅やりたいって言ったのに全然やらないじゃん。転職希望者に騙された。

最低限の情報収集を行うことが重要

面接をしていると、自社について知っていることはあるかと尋ねたときに「全く知らない」「会社のwebサイトを見た」「紹介会社からの紹介資料を見た」とほとんどの方がこの3点に分かれます。私は私の会社のことを知らないで面接来る方に対して、特にネガティブな印象を持つことはありませんが、『簡単に騙せちゃう』とは思います(実際に騙すことはありません)。

自社への転職希望者以外も含めると年間で20名弱は面談します。各店舗の事務、薬剤師など含めた人数となります。大抵の場合は転職希望者よりも面接官の私の方が話に慣れていると感じます。

私の方が話に慣れているので、公開するべきところ、公開しないところ、少し誇張するところなどバリエーションは豊かに対応できます。つまり、ウソはなくてもタテマエで騙せてしまうと思うことはあります(くどいようですが、実際に騙すことはありません)。

希望年収、望んでいる働き方などを叶えるためには、自身で情報収集して面接に臨むしかありません。私が言いたいことは、会社のホームページや紹介会社からの資料ではその薬局の本質は明らかにならないということです。

面接に臨む前に重要なことは情報収集です。会社のホームページや紹介会社からの資料では「タテマエ」しか見えないことがあります。与えられた資料だけで面接に臨むのはとても危険です。

情報収集することで希望年収のアップ交渉も可能です。

どのwebサイトで調べるべきなのか

情報なんて無料で調べられるの?難しいの?という疑問が浮かびますがとても無料簡単です。それではやっていきましょう。

厚生局から保険診療の状況について確認する

面接している方に聞くと厚生局のホームページは見たことがないという方も多いので驚きです。まずはここをチェックしないことには始まらないというくらい基本です。

各管轄厚生局の検索ボックスから「保険薬局 施設基準 届出受理状況」と調べましょう。

(参考)北海道厚生局東北厚生局関東信越厚生局東海北陸厚生局近畿厚生局中国四国厚生局四国厚生支局九州厚生局

実際に見てみましょう。ここでは2つの薬局の情報から見ていきたいと思います。

A薬局とB薬局を例に取ってみたいと思います。

A薬局は11項目の届出、B薬局は2項目の届出をしています。具体的にはA薬局は「かかりつけ薬剤師指導料」「地域支援体制加算」「連携強化加算」「無菌製剤処理加算」「在宅患者調剤加算」などを算定しています。B薬局は「後発品体制加算」のみを算定しています。

算定要件などは一先ず置いておいて、A薬局は「在宅」「地域活動」に力を入れている可能性があります。

一方で、B薬局は外来対応のみで収益を上げています。

どちらが良いかという話ではありません。仮にA薬局とB薬局が同じ粗利(技術料)を稼いでいるとすると、A薬局とB薬局では仕事内容が変わります。B薬局の場合には対応外来人数が多くなり、逆にA薬局では外来対応以外にしなければならない仕事が多くなるかもしれません。

転職希望者

私は在宅や地域活動もやりたい!

ならA薬局ですし、

転職希望者

私は在宅とかはやりたくない!

ならB薬局です。

これがマッチングです。A薬局希望者がB薬局に入ってもダメですし、その逆も然りです。このことがわかっていないと良い転職活動はできません。

厚生局の資料である施設基準の届出をチェックすることで、自分のやりたい仕事を既にやっている薬局なのかのチェックができます。まずは自分のやりたいことにマッチする器なのかを確認しておかなければなりません。

届出受理医療機関名簿(受理番号欄)の略称一覧

(調基1) 調剤基本料1

(調基2) 調剤基本料2

(調基3イ) 調剤基本料3イ

(調基3ロ) 調剤基本料3ロ

(調基3ハ) 調剤基本料3ハ

(調基特1) 調剤基本料1(注1のただし書に該当する場合)

(地支体1) 地域支援体制加算1

(地支体2) 地域支援体制加算2

(地支体3) 地域支援体制加算3

(地支体4) 地域支援体制加算4

(薬連強) 連携強化加算

(後発調1) 後発医薬品調剤体制加算1

(後発調2) 後発医薬品調剤体制加算2

(後発調3) 後発医薬品調剤体制加算3

(薬菌) 無菌製剤処理加算

(在調) 在宅患者調剤加算

(特薬管2) 薬剤服用歴管理指導料の注7に掲げる特定薬剤管理指導加算2

(か薬) かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料

(在医麻) 在宅患者医療用麻薬持続注射療法加算

(在中栄) 在宅中心静脈栄養法加算

この情報を生かしましょう

多くの方は「前職では○○万円だったので、○○万円が希望年収です」「薬剤師歴○年目なので○○万円でお願いします」「仲介業者が○○万円が希望です」という方が多くいます。本当にそれで良いなら良いのですが、

転職希望者

私の希望年収は500万円と書いてあります(が、本当の希望は580万円なので社長からその提案を待っています)。

こういう方もいます。自分からしっかりと理由を付けて、自身の希望額くらい言えるようにしないと良い転職活動はできません。

A薬局を選択する場合

経験できる仕事が多いために自身の身にはなるかと思います。将来独立や開業を考えている場合には、ある程度全体のことも理解しておいた方が良いと思いますので、このような薬局の方が方向性が見出しやすいかもしれません。

年収の交渉に関しては自身が「現在やっている仕事」が会社の求めている事に直結するのであればアップも可能だと思います。なぜならこういった会社は「担い手」が少ないのが現状だからです。誰でも良いわけではないと考えている分、もし担い手になれるのであれば手放したくないと考えます。フットワークが軽く、なんでもできる方は重宝される職場なので、そういう方は少し高めに交渉も可能だと思います。

B薬局を選択する場合

B薬局には逆に「伸びしろ」があります。仮に薬局経営者が「やりたいけれど、診療報酬のハードルが高い」と感じている場合には自身の強みを生かした提案をしてみましょう。

例えばB薬局で在宅の「申請」「営業」「運営」を全て成立させることができれば、間違いなくB薬局での年収アップの交渉が可能でしょう。

年収の交渉を行う際には自身の強みをしっかりとPRして、会社の利益もイメージさせるようにしてください。

薬局機能情報から薬局の特徴について確認する

薬局機能情報というのを皆さんご存じでしょうか?管理薬剤師は必ず知っていると思いますが、過去1年の薬局の現状について書かれたものです。

保険診療の届出は薬局としての方向性(どういうことをしたいのか)がわかり、薬局機能情報からは薬局の実績(どういうことができたか)がわかります。

実績は環境にも依存するために薬局の目指している姿が見えにくくなります。方向性と実績の2つの軸から確認することでピッタリの転職先を見つけることができます。

それでは早速調べてみましょう。

googleなどの検索サイト検索ボックスから「薬局機能情報 ○○県」と調べましょう。

すると、各県ごとに様式は異なりますが、薬局機能情報を調べられるようになります。

都道府県により独自の公表項目はありますが、各県共通のものとして調べておかなければならないのが、「薬剤師数」と「処方せんを応需した者の数(1年間の患者数)」です。他にも調べてみると、実際の現場の具体的な状況がわかりますが、最低限として上記2点はチェックしておきましょう。

なぜ薬剤師数と患者数のチェックが必要なのか

給与交渉を行う際に重要になるからです。

イメージできると思いますが、現在の薬局業務の実績(利益)は患者数に相関します。患者数が少なくて利益を上げているところは稀で、ほとんどのところは患者数が多くなれば利益(粗利)は大きくなる傾向があります。

例えば、あなたを800万円で雇ってくれるという社長がいるとしたらどうでしょうか?

転職希望者

ありがとうございます!契約書にハンコをペタン!

と、すぐに考えてはいけません。裏側をチェックしてみましょう。

Aパターン

年間の患者数が16,800人で現在は管理薬剤師1人、パート1名で回している。このパートが退職するので、800万円で雇いたい

Bパターン

年間の患者数が21,600人で現在は管理薬剤師1人、パート4名で回している。このパート4名が退職するので、800万円で雇いたい

Cパターン

年間の患者数が3000人で管理薬剤師1人、とパート1名で回している。この管理薬剤師が退職するので、800万円で雇いたい

様々なパターンがありますが、キチンとした人数でキチンした収益を上げているのか、という点をしっかりとチェックしておく必要性があります。

Aパターンは支払いは可能、Bパターンは労働時間などが適正か確認する必要がある、Cパターンは他で収益を上げているか、もしくは契約した給与の支払いができない可能性があるパターン。

働き方などをチェックして面接に備えておくことも重要です。

これは余談ですが…

会社のホームページを見ていると、タテマエはとても良いです。

○年○月 ●●薬局が地域連携薬局に認められました

○年○月 ●●薬局が日本薬剤師会学術大会にて学会発表しました

○年○月 ●●薬局が●●学会で最優秀演題を受賞しました

ホンネはこうでした。

(経営破綻しています)

これがホンネとタテマエの関係です。自らを守るためには、自分自身の情報収集力を上げる必要があります。大手企業では公開されている情報が多く、それを分析する知識が少し必要になりますが、中小では上記の2つのwebサイトで問題なく判断できます。

まずはマッチングも重要です。市場調査のためにもエージェントとしっかりと話をしておきましょう。

登録者数の多さが最大の決め手

登録者数が多いということはそれだけ求人数が多くなります。求人数が多くなることで、様々な条件で絞り込んで柔軟に対応してもらえます。

全国で対応が可能、雇用形態も様々

働きたい場所で働きましょう。全国どの地域でも対応ができます。正社員、パート、派遣などの働きたい雇用形態で探していきましょう。求人件数が多いことで自分自身の性格や目的に合った働き方ができるようになります。まずは登録して、自身が働いているところ以外の情報を集めて転職を一歩リードしましょう。

コンサルティング担当に強み

どこから始めてよいかわからない方はここから登録してみましょう。コンサルティング担当者が各薬局にヒアリングを掛けて仲介をしてもらえるので、初めての転職に不安が多い方はサポートしてもらいましょう

情報のリアルさを比べてみましょう

就業時間、残業など「働いてみると実は…でした」ということが転職にはありがちです。就業先に対するヒアリングがしっかりとしているので、働く前にその現場のリアルを教えてもらうことがメリットです。就業後にガッカリする転職をしたくない方は登録をオススメします。

それでは良い転職活動を楽しんで!