薬剤師が知っておくべき高血圧治療
高血圧治療ガイドラインから
降圧目標
治療戦略
まずは特殊な合併症のある場合には絶対に用いられる4パターンを理解しておこう。ここを外してしまうと患者さんと薬の話をするうえですれ違いがおきてしまう。
下の図からもわかる通り、高血圧治療ガイドラインではずっと使用する薬剤の順番まで明確にされている。
個々のDrの癖などはあるかもしれないが、ガイドラインのスタンダードな治療を理解しておくことがとても重要
通常の血圧治療ではないのでは?
例えば下記患者の場合はどうだろうか?
高血圧でスピロノラクトンを服用しています
こういった患者がいないだろうか。ガイドラインを理解しておかないと
スピロノラクトンで注意はカリウムが上がることがあるので、定期的にカリウムも測定してくださいね。長期の使用でまれに女性化乳房も呈することがありますが、医師と相談して治療してください
【一般的な薬の説明だけで患者の病態を理解できていない】
もしかすると、ホルモンの検査など病院で行いませんでしたか?医師から原発性アルドステロン症と診断されていませんか?スピロノラクトンなどの薬は原発性アルドステロン症に対して治療に有効と言われています。血圧変化によっては他剤を併用することもあります。この血圧は夜間から明け方に高くなりやすいので起床時の血圧測定も併せて行ってください
【病態を理解してあげることで、通常の高血圧とは異なることを患者とも理解を共有して、今後の治療におけるパートナーになれる】
このように高血圧と言っても種類が多く、患者の様態によって細かく対応を変えないといけない。
まずはスタンダードな治療を理解して、スタンダードから外れているかという気付きができるようにしよう。個々の患者の癖なども出てくるところなので医師の処方自体を否定することがなく、病名を確認して医師の治療戦略に合わせることも重要。
最初の戦略の立て方を理解できたら、個々の薬剤をみてみよう。ARB/ACE阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬と順を追ってみてみよう