麻薬管理指導加算ってなんでしょうか?
薬剤服用歴管理指導料加算に分類される項目だね。この項目に分類されるということは「薬歴に記載する必要がある」ということをイメージしておくと良いよ
算定のポイント
麻薬を調剤した場合であって、麻薬の服用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときは、22点を所定点数に加算する。
個別指導での指摘事項
1回目の個別指導の際にして指摘された点
患者フォローが具体的に示されていない(服用・保管・副作用)
電話等での定期的なフォローが行われていない
保管に関して、廃棄方法なども指導・管理ができているかの記載がないという点が不足していると指摘
いつどのタイミングでフォローしているのかわからないという点を指摘
そこで対策したのは下記3点
定型文を作成(下記)
患者フォロー実施【電話】:痛みの改善度()、レスキュー服薬状況()、廃棄に対する理解()、副作用の有無:○月○日実施
説明用のチェックを作成(添付)
処方された1週間後に電話にてフォロー実施
※最初の説明で指導箋を使用する場合、麻薬の情報は医療関係者向けホームページでも会員コンテンツである場合がほとんどなので、採用薬のメーカーは事前に登録しておきましょう
2回目の個別指導の際にして指摘された点
上記をすべて行ったところ「この内容で良いですが、算定要件以上の内容なので、ここまでしないと算定してはいけないということではありませんよ」と言われました。ここまで書いてあれば指摘は受けなかったというだけなので、算定のラインはもう少し下かもしれません。
医師と患者さん、その家族には感謝されましたのでやって損はないと思います。
服薬情報提供料2へ繋げよう
麻薬処方に関しては医師もその時の鎮痛の状況も把握しておく必要がある。そのために服薬情報提供料2も併せて算定していくことで、現在の痛みの管理が問題ないか、次回の処方で増量すべきか、便通に対して薬剤を併用するかなど助けになると思うので算定しています。
参考図書