必要な物品
• 希釈用の生理食塩液(生食)
• 接種用のシリンジと注射針
• 希釈用のシリンジ(2.5~3mL)と注射針(21~25G)
• 医療廃棄物容器、針捨てBOX
• 消毒用アルコール綿
• 手指消毒薬
• 調製後のシリンジを置くためのトレイなど
• グローブ(未滅菌で可)
• マスク
• 交付時の遮光が可能なバットや遮光袋
コミナティの解凍
冷蔵庫(2~8℃)で解凍する場合
2~8℃で1 ヵ月間保存することができる。なお、再冷凍はせず有効期間内に使用すること。
常温で解凍する場合
条件によるが、解凍まで30分程度
常温に移送後、2時間以内に希釈を行う
解凍の際は、室内照明による曝露を最小限に抑えること。直射日光及び紫外線が当たらないようにすること。
調製の準備
調製をする場所は可能な限り独立したスペースで、水回りを避け、空調の影響が少ない場所を選ぶ
作業に入る前にミキシング台を消毒用アルコール等で清拭する
保存料を含まないため、操作にあたっては雑菌が迷入しないよう注意
調製手順
① 解凍したバイアルをゆっくり10回転倒混和
※ゆっくりと転倒混和を行って振り混ぜないよう注意
② ワクチンのキャップを外し、バイアルのゴム栓部をアルコール綿で清拭
③ 希釈用の生食を消毒し、ねじりながらカットする
④ 希釈に用いるシリンジと針を装着し、生食を1.8mL採取する
※空気が入っていても構わない
⑤ ワクチンバイアルに採取した生食1.8mLを注入する
※バイアルへの刺入は垂直に行って、注入は壁面に沿わせるように行う
⑥ 空になった希釈用シリンジにバイアル内の空気を1.8~2.0mL分以上吸引してから抜く
⑦ 希釈したワクチンをゆっくり10回転倒混和
※優しく、優しく、激しくしない
⑧ 接種用のシリンジと針を装着し、希釈したバイアルから0.3mL採取する
※コアリングに注意して垂直に行う。バイアルが陰圧にならないように空気の置換を行う
※1回0.3mLを採取できない場合、残量は廃棄
⑨ 針をリキャップし、清潔なトレイに置く
⑩ 希釈後や充填後は温度や光に注意し保管する
※希釈後は2~30℃で保管し、6時間以内に使用する。6時間以内に使用できなかった液は廃棄
まとめ
今後も薬剤師はこのようなシーンでの活躍も考えられます。
一度動画などで確認を行ってから実際の作業を行うようにしてください。とてもわかりやすいです。