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薬剤師はなぜ独立しないのか

「薬剤師はなぜ独立しないのか」ふと疑問を感じてしまいます。私なりに「なぜ」について考察をしています。

経営的な勉強をしていない

薬剤師は専門的な資格を持っているため、企業に所属することで安定した収入や福利厚生を得ることができます。独立する場合は、収入の変動や経営リスクを負う必要があり、不安定な要素が多いと感じる人が少なくないのでしょう。

経営スキルは確かに重要ですが、それは薬剤師としての専門知識と比較して学びやすいスキルです。現在では、経営やマーケティングを学ぶためのオンラインコースや書籍、セミナーなど、多くのリソースが手軽に利用できます。また、経営の一部をプロに委託することも可能です。自分で全てを完璧にこなす必要はなく、必要なスキルを段階的に身につければ十分成功できます。

チャンピオン
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雇われている方が安定する

薬剤師としての専門知識やスキルは持っていても、経営やマーケティングなどのビジネススキルを学ぶ機会が限られています。そのため、経営に必要な知識や経験を持たないまま独立することに不安を感じ、躊躇する人が多くいます。

確かに大企業は安定した収入や福利厚生を提供しますが、それは「安定の代償」として自分の可能性を制限することでもあります。独立すれば、自分の裁量で働けるため、努力次第で収入を大きく伸ばすことが可能です。また、地域密着型の薬局やオンライン薬局など、自分のアイデアやビジョンを実現するチャンスも得られます。真に安定を求めるなら、自分の事業を育て、コントロールする力を持つ方が長期的にはリスク分散になるとも言えます。

チャンピオン
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医療制度や規制の複雑さ

薬局の運営には、医療制度や規制の遵守が必要であり、それに伴う手続きや責任が多岐にわたります。これに対応するためには専門的な知識や時間、そして適応力が求められるため、ハードルが高いと感じる人が少なくありません。

医療制度や規制が複雑であることは事実ですが、それは大企業でも同じです。むしろ、独立すれば柔軟性が増し、制度の変化にも迅速に対応できます。また、手続きを支援する専門家やコンサルタントを活用すれば、規制に関するハードルを大幅に下げることが可能です。さらに、薬剤師が地域住民に直接寄り添える存在になることで、医療提供者としてのやりがいをより強く感じることができます。

チャンピオン
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「安定」しているのは企業ですか?それとも個人ですか?

多くの人は「企業に属することで安定が得られる」と考えがちです。しかし、本当に安定しているのは企業でしょうか?

1. 企業は本当に安定しているのか?

企業に勤めることは、一見すると安定した収入や福利厚生を得る安全な選択肢のように思えます。しかし、企業が必ずしも安定しているとは限りません。以下の理由が挙げられます:

  • 経済環境の変化に脆弱
    景気の悪化や業界の構造的な変化により、大企業であってもリストラや事業縮小を余儀なくされるケースが多くあります。特に日本では、終身雇用制度が崩れつつあり、企業に依存したキャリア構築はリスクを伴います。
  • 「安定」を優先する企業の犠牲になる個人
    企業は、自らの存続を第一に考えるため、経営が厳しくなるとコスト削減のためにリストラを行う場合があります。リストラ対象となった個人にとって、企業の「安定」の裏側には、自身が切り捨てられるリスクが常に存在していることを忘れてはなりません。これは、企業の安定が個人の安定を必ずしも保証しないことを物語っています。
  • 薬剤師業界も例外ではない
    薬価改定や医療制度の変更が頻繁に行われる中、調剤薬局チェーンや製薬会社でも収益構造の見直しが迫られています。これに伴い、店舗閉鎖や人員削減の波に直面する薬剤師も少なくありません。

2. 個人は本当に安定していないのか?

一方で、個人で独立することはリスクが高いとされ、不安定な選択肢とみなされがちです。しかし、以下の理由から、個人の方が「本当の安定」を築ける可能性があります。

  • 自分のスキルや努力が成果に直結する
    企業に属している場合、どれだけ努力しても業績や昇進には限界があります。しかし、独立すれば、自分の能力や創意工夫が直接成果に結びつきます。これは、外部環境に左右されにくい安定感を生み出します。
  • 複数の収入源を持つ選択肢が広がる
    独立すれば、一つの企業に依存する必要がなく、複数の収入源を持つことが可能です。たとえば、薬局経営とオンラインビジネスを組み合わせることで、リスク分散を図りながら持続可能な収益を確保できます。
  • リストラリスクからの解放
    独立した個人は、他者の決定(リストラや店舗閉鎖など)に振り回される心配がなくなります。自分の意思と努力次第でキャリアを築けるため、企業に依存するよりも心理的な安定を得られます。

結論:本当の安定とは?

実際に大企業は安定しています。これは「企業」が潰れないという意味で、「個人」が永久に存続するというわけではありません。

企業も個人も、一見「安定している」ように思えますが、それは表面的なものにすぎません。

  • 企業の安定は相対的で一時的
    企業そのものが市場や規制の変化に影響を受けるため、そこで働く個人が長期的に安定を享受するのは難しいと言えます。さらに、企業の「安定」を維持するために個人が切り捨てられるリスクを考えると、その安定は非常に脆弱なものです。
  • 個人の安定は自ら築くもの
    一方で、個人はスキルを磨き続けることで、どのような環境でも対応できる「持続可能な安定」を手に入れることができます。「安定」を他者(企業)に依存するのではなく、自分自身で築くことこそが、これからの時代に必要な考え方ではないでしょうか。

ために薬剤師の正当な評価とは何だと思いますか。地域特性なども考慮された評価体系になっていますか。

卸やMR出身の非薬剤師社長が経営のプロフェッショナルでしょうか?

卸やMR出身の非薬剤師社長が薬局の経営者として活躍するケースが増えていますが、果たして彼らが経営のプロフェッショナルと呼べるのでしょうか?

1. 業界経験が経営能力の全てを保証するわけではない

卸やMR出身者は確かに医薬品流通や営業の知識を持っていますが、それが経営のプロフェッショナルであることを意味するわけではありません。経営には財務管理、人材育成、リーダーシップ、長期的なビジョンなど幅広いスキルが必要です。医薬品を扱う経験だけでは、薬局全体の運営や地域医療への貢献を効果的に進められるとは限りません。

2. 医療現場のリアルを理解していない可能性

卸やMRは、主に製薬会社や医療機関とのビジネスの中で活動してきたため、実際の薬局業務や患者対応の現場を深く理解していないことが多いです。患者の健康を直接支える薬局の経営は、単なる「商品販売」とは異なり、医療者としての視点が欠かせません。このギャップが、現場の薬剤師スタッフとの意識のズレを生む原因となる可能性があります。

3. 経営ノウハウは後から学べる

薬局経営に必要なスキルは、特定の経歴に限定されません。たとえば、経営ノウハウや財務知識、マーケティングのスキルは、独立後に必要に応じて学ぶことが可能です。近年ではオンライン講座や書籍、セミナーなど、多様な学習リソースがあるため、特別な経歴がなくても経営に挑戦することは十分に可能です。

4. 非薬剤師の経営者にも限界がある

薬剤師の資格を持たない経営者は、薬局運営の一部に関与できない領域もあります。特に、患者対応や処方箋の扱いといった専門的な業務は薬剤師に依存するため、経営者として全てを自分の裁量で動かせないもどかしさが生じることもあります。一方、薬剤師が経営者であれば、現場と経営の両方に深く関与でき、柔軟で効果的な運営が可能です。

5. 誰でも独立のチャンスがある現代の環境

薬局の独立や開業は、現在では比較的現実的な選択肢となっています。補助金や融資制度、経営コンサルタントの活用など、薬剤師が経営の経験や専門知識がなくても独立を目指せる環境が整っています。そのため、特定の経歴やスキルがなくても、情熱と努力があれば経営者としての道を切り開くことが可能です。

結論:独立の障壁とは?

卸やMR出身の非薬剤師社長が必ずしも経営のプロフェッショナルであるとは言えません。経営における専門性や成功は、特定の経歴に依存するものではなく、後天的に学び、経験することで補える部分が大きいです。薬剤師であること自体が大きな強みであり、現場の知識を活かして経営を学ぶことで、より患者や地域に寄り添った薬局運営が可能になります。薬剤師が独立を躊躇する必要はなく、むしろ自らの可能性を広げるチャンスとして積極的に挑戦すべきでしょう。

チャンピオンブログを通して

独立することで「自分でどうにもならない悩み」はなくなって、「自分でどうにかしなければならない悩み」だけになります。

薬局経営の根幹を鍛えて、理解を深めることで戦略が立てられるようになれば「自分でどうにかしなければならない悩み」も解決します。

私自身もそれなりに苦労を繰り返してここまで来ました。その苦労を振り返りながら、独立したい薬剤師の方に「自分でもできそう」を育てることがこのブログの目的です。

ちなみにこのブログは50店舗展開しようとか、大金持ちになりたいという人には不向きです。裏技とか悪いことを進めるものでもありません。

私と一緒に独立を目指しましょう!

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